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革の基礎知識Basic Knowledge of Leather

10. レザーマークなど

国際タンナーズ協会のレザーマーク

国際タンナーズ協会(International Council of Tanners, ICT)が、1926年、天然皮革の広報宣伝のために「レザーマーク」を設定したことが始まりです。図のようになめし革を広げた姿を図案化したもので、今では国際タンナーズ協会の非会員国の企業でもかなり利用されています。
図柄については、カーブの描き方、太さなど細かい定めがあり、その利用管理については、会員国の製革業者団体に委ねられています。

一般社団法人日本タンナーズ協会の広告用レザーマーク

日本では、1984年から一般社団法人 日本タンナーズ協会(Tanners' Council of Japan, TCJ)が管理責任団体となっており、商標登録もされています。
いたずらに乱用されることのないよう、日本タンナーズ協会の了解のもとに使用する仕組みとなっています。

レザーマークは、本革(天然皮革)であることのアピールや識別、イメージアップのうえで欠かせないシンボルで、本革を主材料としている革製品に付けることによって、消費者が安心してこれを買うことができるように用いられています。

ジャパンレザープライドロゴマーク(一般社団法人 日本タンナーズ協会)

日本タンナーズ協会では、2014年より、日本国内で生産する製革業者が「原皮およびウェットブルー」から生産した革を使用している革製品を対象に、「ジャパンレザープライド」タグの使用を推進し、日本国内で生産された天然皮革素材のイメージアップを目指しています。
ジャパンレザープライドロゴマーク(一般社団法人 日本タンナーズ協会)
日本エコレザー基準認定ラベル

日本エコレザーとは「製品の製造・輸送・販売・再利用」のライフサイクルの中で、環境負荷を減らすことに配慮し、環境面への影響が少ないと認められる革材料のことです。

※ 日本エコレザー基準の認定対象は「皮膚断面繊維構造を損なわない革」に限られ、再利用においても革の機能を損なわないことが大前提とされています。したがって、リサイクルドレザーファイバー(ボンデッドレザーファイバー)は対象としていません。

エコレザーは、1990年代半ばからヨーロッパを中心に普及してきたもので、日本では2006年に、特定非営利活動法人 日本皮革技術協会(JALT)と一般社団法人 日本タンナーズ協会(TCJ)の協力のもとに「日本エコレザー基準(JES)」が制定されました。その認定業務を一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)が行っています。

日本エコレザー基準(JES)に適合すると、認定された革およびその革を使用した革製品には、「ラベル使用契約」に基づいて「日本エコレザー基準認定ラベル」を表示することができます。

全日本爬虫類皮革産業協同組合のJRAタグ

全日本爬虫類皮革産業協同組合(JRA)では、JRAタグ、織りネーム及びしおりの3点セットをお買い求めになられるエキゾチックレザー製品に付けることにより、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」に基づき正しく輸入した皮革、もしくは国内で適法に捕獲された動物の皮革を使用し、日本で丹念に仕上げられた価値のある日本製品であることを保証しています。

※ ベルトはJRAタグとしおりの2点セット、時計バンドはシールのみです。

信頼のマーク(一般社団法人 日本鞄協会)

信頼のマーク(一般社団法人 日本鞄協会)

海外製品に劣らない優れた日本製かばんには、このマークが付いています。品質、デザインともに“信頼”がおけるという意味です。そしてこの「信頼のマーク」は優れた日本製であるとともに、日本鞄協会が定めた信頼の3か条をクリアしている証です。

鞄づくり 信頼3か条

  1. 鞄づくりにプライドを持ち、伝統を守り続ける。
  2. 常に挑戦し続ける、革新の姿勢を忘れない。
  3. 日本製品として、世界に誇れる鞄づくりに取り組む。

参考文献:一般社団法人 日本皮革産業連合会 『革のプロが教える、レザーの基本講座』

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